コーティングビーズ加工に問合せ増加/信和薬品
溶出挙動の異なる2種類以上のビーズで吸収時間を延長
信和薬品(富山県富山市、☏076-465-7755)では、腸内での溶出挙動を制御し、2種類以上の顆粒混合物で機能成分の有効血中濃度をコントロールする独自加工「コーティングビーズ」の提案を強化している。
「コーティングビーズ」は、国内でも数少ないCF造粒機によって、機能性成分をビーズ状に加工する際に、コーティング使用する素材の種類や膜厚、ビーズの割合をコントロールすることで溶出時間を調整でき、溶出挙動の異なる2種類以上のビーズ(早く溶出するビーズと遅く溶出するビーズ)を混合することができる。異なるビーズを混合することで、ポリフェノール類などの腸で吸収しにくい素材をゆっくり放出し吸収量をあげ、吸収が良くすぐに血中濃度が低下する素材に対しては、吸収時間を持続させることができるため、効果を持続させたい製品に非常に良い技術となっている。溶出時間は腸に入ってから最大8時間までコントロールでき、膜厚や膜の種類など組み合わせも変えられるため、顧客の要望に最適な製剤化が可能だ。
同技術の対応できる剤形は、ハードカプセルや顆粒、三方スティックなど幅広い。
また、医薬品製造企業のグループ会社として、医薬品の製剤技術を活用し健康食品の製剤技術の開発にも注力していることから、カプセルの充填方法も一般的な充填方法から、よりコーティングビーズの品質を損なわない充填方法を採用している。これらのこだわりにより正確な溶出度やコーティングの均一な厚み、着色を施した際の鮮やかな見た目など完成度においても一線を画しており、その違いをぜひ一度体感してもらいたい。
現在、「コーティングビ―ズ」は信和薬品の独自技術として特許を出願している。
同社は、10月23~25日に東京ビッグサイトにて開催される「食品開発展2024」に出展を予定している。
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