Ⅺ型コラーゲンでの機能性表示を準備/リナイス

2024年10月11日

年内にも「膝の違和感軽減」で届出受理目指す

リナイス(札幌市北区)は、北海道産サケ鼻軟骨から独自技術で非変性プロテオグリカンおよび非変性コラーゲンを抽出したオリジナル素材「SCPコンプレックス‐LS」を供給している。

同素材は、プロテオグリカンとコラーゲンをそれぞれ40%で規格しているが、最近の研究では希少な「Ⅺ型コラーゲン」を含有することが明らかになった。

Ⅺ型コラーゲンは従来、魚に含まれるコラーゲンのうち数%に満たない「マイナーコラーゲン」とも呼ばれているが、同社では福井県立海洋生物資源学部との共同研究で同素材に含まれるコラーゲンのうち、Ⅺ型コラーゲンが20%占めることを確認。昨年5月には学術誌「フィッシャーズサイエンス」に論文を発表した。

海外では、Ⅺ型コラーゲンはⅡ型コラーゲンとともに軟骨形成に寄与する重要役割を担っているとの研究もあり、同社でもⅪ型コラーゲンに着目した研究に注力してきた。ヒト臨床試験では、関節に対する有効性が確認されたことから、年内の受理を目標に機能性表示食品届出を準備している。

現在は、プロテオグリカンを関与成分に「歩行時や階段昇降時の膝の違和感を和らげる」などのヘルスクレームで受理実績を積み重ねているが、今後はⅪ型コラーゲンを関与成分に加えることで、差別化を図っていく方針。

国内のみならず、韓国や東南アジアなど海外からの引き合いも増加。米国セルフGRAS認証取得も準備中で、来年早々には北米市場での拡販を視野に入れている。

また、同社では新素材として北海道産サケのエラを由来としたエラスチンの開発に成功した。粉末と液体の2種類をラインアップしており、美容訴求の新素材として今秋より本格的に提案を強化していく構え。


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