新ブランド「ナノリポ」販売強化へ/金秀バイオ

2024年10月17日

リポソームの受託加工にも注力

金秀バイオ(沖縄県糸満市)では、独自のリポソーム化(ナノ化)技術を活用した原料開発に注力しており、今春には自社ブランド「ナノリポ」シリーズの販売を開始した。

リポソーム化とは、ターゲットとなる原料とレシチンを混合、高圧処理することでリポソームを形成し、消化液への耐性や吸収性の向上が期待できる加工技術。近年は原料の付加価値向上に活用されるケースが増えており、同社でも積極的なブランディングや設備投資に取り組んできた。

今夏には、スプレードライヤーを増設したことでリポソーム化加工の製造キャパが従来より拡大。自社製品の拡販に加えてリポソーム化素材の原料供給や受託加工も一層強化していく。

自社ブランドの「ナノリポ」シリーズは「フコイダン」【写真】「秋ウコン」「アガリクス」「PQQ」の4製品に加え、このほど「ビタミンB・C」を新発売。今後は「フェムケア」を訴求する新製品なども開発を計画しており、ラインアップを順次拡大していく方針だ。

フコイダンに関しては、今夏に製造設備の増強が完了し、製造キャパは従来の2倍に拡大。国内市場のみならず、中国、東南アジア、インド、米国、EUなど世界各国での販路開拓を目指していく。

このほか、同社では主力のオキナワモズク由来フコイダンをはじめ、春・秋・紫ウコン、長命草(ボタンボウフウ)、ノニなど、数多くの沖縄県産素材を取り扱う。

また、DHAを豊富に含む藻類・ラビリンチュラの拡販にも注力する。

ラビリンチュラは、DHAを抽出した原料が一般的だが、同社では藻体をまるごと粉末化していることが特徴。学術機関との連携で藻体まるごと摂取による健康効果のエビデンス創出を目指しており、「SDGs」に貢献する沖縄発の藻類素材として原料供給・OEMにも注力していく考え。


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