関西中心に臨床試験を産学医の連携でサポート/ワンネスサポート

2024年11月22日

機能性表示食品の新規ヘルスクレーム開発にも注力

 2006年創業のワンネスサポート(大阪市北区)では、機能性表示食品や化粧品などの臨床試験を産学医の連携でサポートする。医薬品治験基準のクリニックを併設しているため、徹底した被験者管理、高精度のデータ管理のほか、症例検討や有害事象の所見なども迅速かつ正確に得ることが可能で、コスト削減にもつながっている。

 大阪市内に事務所を構える同社は、神戸大学や近畿大学など主に関西圏の大学研究機関と提携。また、関東と比べて関西には同業の事業者が少ないため、臨床試験の被験者が重複するといったケースも少なく、質の高い被験者を確保できることも強みとなっている。

 食品の臨床試験の受託実績では、免疫、フェムケア、認知(脳機能)、肝機能、疲労、眼機能、ストレス、睡眠など多岐にわたる。中でも有意差がでにくいとされている認知試験においては専門家の助言を受け、写真記憶などより細かい新たな評価方法を開発するなど、クライアントが求める新規ヘルスクレーム開発に力を入れている。また、SR作成や届出資料の確認など幅広くサポートする。

 そのほか統計解析において、近畿大学農学部応用生命科学科との連携により、薬理統計をベースとした手法を取り入れており、多様な角度から分析を実施している。

 なお、同社は医薬品水準の監査経験が豊富なことも特徴。品質管理とともに検査プロセスに関する記録も徹底することで正確性の向上に努めている。こうした取り組みが大手企業をはじめとしたクライアントから支持され、臨床試験も含め機能性表示食品に関する相談も増えている。


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