プラネタリーヘルスから生まれたライスシロップ/京都グレインS

2024年12月12日

生産者の製品開発支援も視野に取り組みを強化

 京都グレインシステム(京都市下京区、☏075-353-8833)が運営する「北陸フードデザイン工房」(石川県河北郡、☏076-289-7794)では、麦芽と米から作った「ライスシロップ」をラインアップしている。

 このライスシロップは、国際有機認定であるエコサート認証を取得(登録済商品名:有機米飴)。動物性原料不使用のため、ヴィーガン志向向けやハラル市場や海外市場への展開を進めている。また、マタニティフード認証も取得。NonGMO(非遺伝子組み換え)であることも大きな特徴となっている。

 同品は、微粉砕した麦芽パウダーと米を合わせ、天然の麦芽酵素で糖化させて製造しており、低温濃縮をしていることから、非常にきれいな色味を持つ。OEMでも製造可能なため、顧客が持っている米を用いた独自のライスシロップも製造可能。また、ライスシロップの搾りかすを乾燥させ微粉砕加工したライスプロテインの開発を行っている。

 同社では、長年培った原料加工技術と素材開発を通じて、食品の可食部や規格外品のみに限らず、 素材から発生する廃棄物(未利用素材)まで有効活用する「プラネタリーヘルス」を目指し、プラントベースに根差した地球にやさしい製品の製造・開発・提供を進めている。

 また、オーガニック素材の生産、加工などを通して、一次産業である農家の方々と協力し、農業に携わる中小企業や地域社会の活性化を目指し取り組んでいる。こうした取り組みは安心・安全な食品の提供に繋がり、消費者の信頼の獲得、ブランドメーカーの販促の下支えになっており、SDGsに寄与するだけでなく、製品のストーリー性を生み、生産者の製品開発の支援にもつながっていることから問い合わせが急増している。


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