【新春インタビュー】ユニアル 原英郎氏

2025年1月9日

「国産原料界隈のトップリーダー」
ユニアル 取締役副社長 原 英郎氏

―昨年を振り返って。

 当社では国産原料界隈のトップリーダーとして、北海道産クマ笹や紫菊花、ツルアラメ、オオイタドリをはじめ、機能性とストーリー性を両立する独自国産素材の展開に取り組んできました。

主力のクマイザサは、新規の製品だけでなく、既存の青汁製品の付加価値向上を目的に採用いただくケースも増えるなど、好調に推移しています。

それに加え、昨年は伴侶動物(ペット)に向けた提案に力を入れました。

クマイザサは競走馬、乳牛、豚などの家畜に対する研究は以前から取り組んできたのですが、昨今はペット向けサプリの需要が増えている中で、そうしたノウハウを犬や猫のような小型・中型動物にも生かせるのではないかと考えています。

実際に、クマイザサ濃縮エキスを用いて犬の口臭・便臭・腸内環境の改善効果や歯周病菌に対する殺菌効果、抜歯後の早期治癒効果などを確認しており、一部の成果を昨年9月に行われた日本臨床獣医学フォーラムで発表しました。すでに獣医師ルートではクマイザサ濃縮エキスを用いたペット向けサプリが販売されているのですが、今後は健食通販でのクロスセル製品など販路の拡大を探っています。

―2025年に注力していくポイントは。

 クマイザサは抹茶に似た豊かな色味と香味を有するため、青汁だけでなく一般食品の分野にも提案を広げていきたいです。最近では、パティシエとのコラボ企画によるクマイザサを配合した機能性表示対応のクッキーやパウンドケーキなどをサンプルワークし、好評をいただいています。

ペット向けサプリもそうですが、こうした新たな用途開発を販売会社に頼るのではなく、原料メーカーである当社が自ら取り組んでいくことで、新たな市場の形成に挑戦していきます。

―原副社長は業界団体でもご活躍されていますね。

 現在、健康食品産業協議会、日本健康・栄養食品協会、日本栄養評議会の3団体の役員を兼任しており、昨年発生した大きな健康被害問題以降の行政との応対にも最前線で携わってきました。

 この健康被害1社1製品の食中毒と見ることもできますが、健食業界や機能性表示食品制度が抱えていた潜在的な問題が別の視野で顕在化したと捉えることもできます。

私たち健康食品業界の企業は、こうした健康被害を再発させないよう常に意識を持ち続けることが重要ではないでしょうか。

今回の問題を健食業界のみならず界隈の企業まで「自分ごと」として捉えてもらうように周知し、警鐘を鳴らしていくことが私の役割だと思っています。

―ありがとうございました。


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