リポソームなど製造ライン増強/金秀バイオ
国内外で沖縄素材の提案を強化
金秀バイオ(沖縄県糸満市)は、主力素材であるオキナワモズク由来フコイダンをはじめ、春・秋・紫ウコン、ゴーヤ、アガリクスなど沖縄県産健康素材の原料供給およびOEMを行っている。
昨年はフコイダンおよびリポソーム化(ナノ化)加工の設備増強が完了し、生産能力が大幅に向上。2025年はこれらの本格稼働に伴い、国内外での営業活動を一層強化していく方針だ。
近年注目を集めているリポソーム化加工については20年以上に及ぶ製造実績を持ち、このほど製造キャパが大幅に向上したことを受け、原料の受託加工やOEM供給の提案にも注力している。
同社では、国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同研究によりリポソーム化技術に関する2件の特許を保有。インビトロの試験では胃液・膵液に対する安定性の向上や腸管細胞における透過性の向上を確認するなど、独自の技術とエビデンスで差別化を訴求する。
昨春には、リポソーム化素材を用いた自社ブランド「ナノリポ」シリーズを立ち上げ、フコイダン、PQQ、ビタミンC・Bなどの製品を展開。
いずれの製品もOEMに対応しており、特にアンチエイジングや脳機能改善効果が注目されているPQQの提案に力を入れている。
同じく、昨年11月には主力製品「沖縄フコイダン」の販売数量が80万個を突破したことを機にパッケージデザインを一新し、リニューアル発売した。同品は2023年に日本健康医療学会の「健康医療アワード」を受賞するなど専門家からも高い評価を獲得してきた。
同時に、アガリクスやウコンなどの自社製品を新ブランド「沖縄」シリーズとしてリニューアルし、国内外でのリブランディングを進めていく。
また、DHA高含有の藻類素材「ラビリンチュラ」の原料供給・OEMにも注力。ラビリンチュラの藻体をまるごと摂取した場合の健康効果についてもエビデンスの創出を目指していく。
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