【インタビュー】米国バルケム・コーポレーション社
世界トップシェアのMSM原料をCICフロンティアと日本市場で展開
CICフロンティア(東京都港区)は、世界トップシェアのMSM原料「Opti MSM」を関節や美容向け素材として日本市場で展開している。同素材の製造元である米国バルケム・コーポレーション社のR&D部門責任者であるロドニー・ベンジャミン氏、アジア・中近東の営業を統括するピーター・ウィスラー氏にMSMの最新動向などを聞いた。
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―米国バルケム社について教えてください。
ピーター氏 当社は、米国ニュージャージー州モントヴェールに本社を構えるメーカーです。ヒトの栄養と健康、動物の栄養と健康などに向けた原料の製造販売を主に手掛けており、従業員数は世界約1400人、2023年の売上高は9億2200万ドルです。2022年に米国バーグストロームニュートリション社がバルケム社に統合され、バルケム社としてのMSMの事業展開が始まりました。欧米を中心に世界に販売網を持つバルケム社のネットワークを生かすことで、MSMの供給量もおかげさまで伸長しています。
―御社MSMの特徴は。また最新の研究動向および市況について。
ロドニー氏 当社のMSMは品質、トレーサビリティ、豊富なエビデンスなどが世界中の顧客から支持されています。研究面では抗炎症などの関節の健康をはじめ、免疫、美容、抗酸化などさまざまな研究に取り組んでいます。新しい研究についての詳細はまだ言えませんが、女性アスリートを対象にした臨床試験を現在進めています。
ピーター氏 米国をはじめアジア、欧州、南米など世界のMSM市場の7割以上が当社のMSMが占めていると思われます。ヒトだけでなく毛並みなどペット向けも好調です。米国市場においてはグルコサミンやⅡ型コラーゲンと組み合わせた粉末製品など関節対応向けで主に採用されています。また、最近では肌・髪・爪などの美容、運動後の筋肉のリカバリーといった分野でもMSMは注目を集めています。スポーツ分野ではプロのアスリートももちろんですが、週末にスポーツを実施するようなライト層に向けた提案を強化していきたいです。
―日本市場に期待することは。
ロドニー氏 日本では健常者を対象にしたMSM2g摂取の臨床データが発表され世界的にも例がありません。日本でのこうした臨床データを他の国々でも生かしていきたいと考えています。品質、トレーサビリティ、エビデンスなどを重視する日本の顧客ニーズに当社のMSMは合致すると思います。CICフロンティアとともに当社MSMの日本市場でのさらなる広がりを期待しています。
―ありがとうございました。