新素材「さくら乳酸菌」など注力/オリザ油化
新規素材での機能性表示届出も
オリザ油化(愛知県一宮市)では、2025年の期待素材として桜の花由来乳酸菌「さくら乳酸菌」や機能性表示食品の届出準備を進めている「シーベリーエキス」などの提案に注力していく方針だ。
昨秋上市した「さくら乳酸菌」は、国内のシダレ桜から採取された独自の乳酸菌素材。同社では2010年に「桜の花エキス」を上市し、約15年にわたって国内外で多くの採用実績を積み重ねてきたが、「さくら乳酸菌」は桜をテーマとした素材の〝第二弾〟として展開しており、早くも多くの引き合いがあるという。
ナノ型処理を施すことで分散性・吸収性を格段に向上させており、殺菌体の乳酸菌であるため加熱処理を伴う加工食品にも配合することができる。
ヒト試験では整腸・便通改善作用を確認したほか、動物試験では免疫賦活作用やエクオール産生促進作用、細胞試験ではコラーゲン・ヒアルロン酸産生遺伝子発現増加作用を確認するなど、ユニークな機能性が明らかになっている。
また、「さくら乳酸菌」の新知見として月経時の不快症状を引き起こすEMT(上皮間葉転換)の抑制作用および「桜の花エキス」と併用した場合のコラーゲン発現遺伝子の合成促進作用の相乗効果を確認し、特許を出願した。
一方の「シーベリーエキス」は、過活動膀胱や前立腺肥大の抑制をはじめとした男女の排尿改善作用を確認しており、2023にはノコギリヤシとの相乗効果および最適な配合比率について特許を取得している。現在は、排尿に関するヘルスクレームで機能性表示食品の届出を進めており、対応素材が少ない分野であることから同社としても早期の受理を目指している。
このほか、藤茶エキス「リゾバイン」(ダイエット・肝機能)、マウンテンキャビアエキス「ベグキャビア」(血糖値)、花椒オイル「サリバモイスト」(口腔ケア)などの素材で届出準備を進めており、機能性表示対応素材のラインアップを順次拡大していく。
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