米国店舗レポート⑤スプラウツ・ファーマーズ・マーケット

2025年2月17日

独自路線で人気のオーガニックスーパー

米国23州に約400店舗を展開しているオーガニックスーパーのスプラウツ・ファーマーズ・マーケット。

2022年度の売上高は64億ドル(約1兆円)で「ホールフーズ・マーケット」や「トレーダージョーズ」には及ばないものの、厳選された品揃えとサステナブルな取組みが消費者から高く評価されており、米国の食品加工メーカー各社にとっても一目を置く存在であるという。

店内はファーマーズマーケット(農家による直売の市場)を意識したような木目やレンガを基調とし、地元の農産物を中心に品揃えをしていることも特徴。取り扱う製品の約9割がオーガニックとなっている。

サプリメントの品揃えも非常に充実。今回訪問したトロピカーナ・アベニューの店舗でも、成分や訴求ポイント別にビタミン・ミネラル、アミノ酸、各種ハーブ、オイル、プロバイオティクス、植物プロテインなど多数の製品が陳列されており、プライベートブランドの製品も多い。

あらゆる成分をラインアップしているためトレンドを見つけるのも難しいほどだが、現在米国でブームとなっているヤマブシタケをはじめとしたキノコ類や、ビタミンD、亜鉛、エルダーベリーなどの免疫対応素材、美容訴求のコラーゲンペプチド、抗ストレス訴求のマグネシウムなどが目立っていた。

空カプセルを購入し、自らハーブエキスや粉末などを詰めて摂取することも可能。価格も30ドル以下の比較的低価格なものが目立った。

生鮮食品や一般食品・飲料も品質の高いオーガニック品を厳選しており、ホールフーズをはじめとしたライバル店との価格競争に巻き込まれない、独自の品揃えが人気の要因といえるだろう。(了)

バックナンバー
第1回 レインボーグロサリー

第2回トレーダージョーズ

第3回ホールフーズマーケット

第4回ウォルマート


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