マイクロカプセル化でシーベリーの利用性向上/岐阜セラツク製造所

2025年2月18日

パルミトレイン酸、経口摂取で初の機能性確認

 岐阜セラツク製造所(岐阜市、☏058-272-0831)では、ドイツ産有機栽培(Bio認証取得)のシーベリー果実オイルをさらに使いやすく改良した「シーベリーオイルMC」をラインアップしている。

 同品は、シーベリー果実から抽出したオイルをナノ化し、さらにマイクロカプセル化することで保存安定性を向上させた高吸収型シーベリー果実オイル。小腸上皮細胞Caco-2細胞を使用した吸収率の評価では、加工前と比較して25倍も吸収率がUP、マウスによる動物試験でもAUCが約2.1倍向上したことを確認。そのため無加工のシーベリー果実オイルより少ない摂取量で効果を確認。希少なオメガ7脂肪酸である機能成分「パルミトレイン酸」をMCとして5%以上で規格しており、カロテノイド類なども豊富に含まれている。

 また、マイクロカプセル化していることから水分散性や保存安定性も良く、粉末化も可能。ドリンクやゼリーといった製品から、プロテインなど粉末系のアプリケーションにも対応できるようになっている。この独自のマイクロカプセル化技術は、脂溶性機能性成分であれば可能であり、そうした相談にも対応できる。

 肌環境に関するヒト臨床試験では、低用量群180mg/日と高用量群540mg/日、プラセボ群540mg/日の3群(各群33人)に分け4週間摂取したところ、皮膚の柔軟性や弾力において有意な効果を確認。VAS法では肌のごわつきや肌の毛穴の改善を確認した。また、本研究が世界で初めて〝経口摂取〟によるパルミトレイン酸の機能性を確認したことも注目すべき点だ。

 パルミトレイン酸は、インスリン感受性の改善、コレステロール値の低減、アクネ菌増殖抑制、UV性炎症に対する回復促進、活性酸素によるMMP-1活性化を阻害、コラーゲン合成をレスキューなどが報告されており、同社の研究ではドライアイ改善、肌バリア機能向上効果なども確認している。

 現在同社では、パルミトレイン酸を機能性関与成分として、機能性表示食品の届出も申請中。今後は拡販に向け、展示会などでPRを行っていく方針だ。


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