ホエイの耐熱性向上させる新たな酸味料/日成共益

2025年3月7日

ビール粕タンパク抽出物「 EverPro BR 」も提案

 乳たんぱく原料などを取り扱う日成共益(東京都千代田区、03-3293-3741)では、ホエイたんぱく質専用の酸味料製剤「プチレプラスA」、ビール製造時に生まれる副産物を有効活用したタンパク抽出物「EverPro BR」といった植物由来たんぱく質の提案を強化している。

 酸味料製剤である「プチレプラスA」は、同社の研究技術を生かしたオリジナル製品として特許を出願中。また、3月頃に上市を予定している。製品の大きな特長として、ホエイタンパク質の熱安定性を向上させ加熱時の増粘やゲル化を効果的に抑制することができる。

 プロテイン飲料やゼリー飲料の商品開発には、殺菌に伴う増粘・ゲル化への対策が大きな課題となるが、効果的な抑制が難しいのが実情であった。このため、流通しているプロテイン飲料の多くは耐熱性のあるカゼインを主体とする中性飲料が多い。

 「プチレプラスA」は、コントロール(リン酸)と比べても最大80%粘度を抑制すること(条件:90℃・60分加熱で比較)ができるため、ホエイたんぱく質を使った飲料・ゼリーなど幅広い商品開発が可能だ。

 「EverPro BR」は、昨年から在庫販売を開始。アミノ酸組成のプロリンが多く含まれており、プロリンは体内でコラーゲンを産生する働きがあるため、同社では美容向け製品への提案も進めていく方針だ。

 また、風味を改良したレシピ・アプリケーションの開発を行っており、コーヒーと「EverPro BR」を組み合わせたプロテインコーヒー以外にもさまざまなレシピ提案を行っている。

 主力の乳たんぱく原料は、タンパク質含有量80%以上(うちホエイプロテイン100%)の「WPC80」や「WPI」などをラインアップ。一部原料においては、国内在庫で対応できることが大きい。


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