微細藻類・ラビリンチュラで新知見/金秀バイオ
「細胞保護」「血管拡張」などを示唆
金秀バイオ(沖縄県糸満市)では、琉球大学と微細藻類・ラビリンチュラの機能性に関する共同研究を実施し、細胞試験において細胞保護、血管拡張などの効果を確認した。
ラビリンチュラは、DHAなどの多価不飽和脂肪酸を多く生産することが知られており、同社では宮崎大学との連携により沖縄県内で採取されたラビリンチュラ株(成長速度が早く、DHAを多く蓄積する)を選抜し、自社屋内設備での培養に成功。2021年に自社製品を発売し、翌22年には原料供給を開始した。
健康食品素材としては、ラビリンチュラからDHAを抽出したものが一般的だが、同社のラビリンチュラ末は藻体をまるごと粉末化していることが特徴となっている。
本研究では、琉球大学医学部保健学科生理機能検査学分野の今泉直樹准教授らとともに、ラビリンチュラ末から得られた水溶性分画の生理活性をインビトロ試験で検討した。その結果、皮膚細胞モデルでは細胞増殖効果を示し、さらに過酸化水素を用いて細胞障害を誘導した際にアポトーシス細胞の減少やミトコンドリアの機能障害の改善を伴う細胞保護作用が認められた。また、血管内皮細胞を用いた試験では、一酸化窒素(NO)の産生促進作用が確認された。

これらの結果から、ラビリンチュラ末は細胞増殖作用、酸化ストレスに対する保護作用、NO産生促進作用といった生理活性機能を持ち、細胞保護や創傷治癒、血管拡張などを訴求する機能性製品に応用できる可能性があると結論付けた。
今後は今回明らかになった生理機能の作用機序を解明するとともに、ヒト試験などを実施して藻体そのものの機能性や有用性を検討していく方針。
なお、本研究成果は3月21~24日に開催された「日本藻類学会第49回大会」で発表された。
自社製品では、ラビリンチュラ末のほか6種類の沖縄産藻類素材を配合した「沖縄マルチアルジ」【写真】を販売。「沖縄発」の藻類素材として、提案を一層強化していく構え。
【健食原料・OEM展2025出展情報】
金秀バイオでは、4月22日(火)・23日(水)に東京国際フォーラムホールE(1)で開催される「健食原料・OEM展2025」に出展する(小間番号:D-10 )。オキナワモズク由来フコイダンをはじめとした各種沖縄県産素材や微細藻類・ラビリンチュラ、同社が注力するナノリポソーム化技術などをPRする予定だ。企業プレゼンテーションも2日間にわたって実施する。
企業プレゼン「ナノリポソーム化技術による機能性アップと微細藻類ラビリンチュラについて」
4月22日(火)15:00~15:25 会場:第3セミナールーム
4月23日(水)11:30~11:55 会場:第3セミナールーム
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