オーガニック&プラントベースに注力/創健社
2021年6月28日
有機パスタなど「ジロロモーニ」ブランド拡販へ
創健社(横浜市神奈川区)は6月18日、東京都内で決算IRミーティングを開催。同社の中村靖社長が、2021年3月期決算の概要と今後の展望を説明した。21年3月期(第54期)の業績は、巣ごもり需要で缶詰・レトルト・麺類などが伸長し、売上高は前年度比41%増の46億9900万円。チャネル別では、以前から緩やかに拡大していた生協宅配が、新型コロナ以降、急激に伸びたとしている。
経営計画では、23年3月期までに売上高50億円超、PB比率を65%(現在60%程度)に上げる、チャネル別ではeコマースを意識的に伸ばしたいなどとした。なお、PBの施策には、①オイルをはじめとしたカメリナ関連商品の拡充(カメリナの裾野を広げる)、②医師の友利新さんとのコラボ商品の拡充、③同社ノウハウを活用したOEM商品の積極的かつ柔軟な対応などを上げている。
また、同社ではオーガニック&プラントベースといったライフスタイルの提案企業を目指しており、3年後にはこれら商品の構成比率を現在の8.65%から10%まで引き上げ、売上高も5億円以上にすることを目標に掲げた。そしてこの分野における「カテゴリーナンバーワンを目指す」(中村社長)とした。 さらに、今後の国内オーガニック市場について、「オーガニックも今後、誰がどこでどのように作った商品なのかなど、ストーリーや中身が問われる時代が来る」(中村社長)と予測。こうした中、イタリア有機農業の先駆者ジーノ・ジロロモーニ氏が立ち上げたオーガニック専門の農業協同組合が作る有機パスタなど「ジロロモーニ」ブランドのさらなる拡売に努めていくとした(写真は「全粒粉デュラム小麦 有機スパゲッティ」)。