夏季トップインタビュー/日本緑茶センター北島社長
「自然素材でコロナに対抗を」
日本緑茶センター株式会社 代表取締役社長 北島大太朗氏
‐コロナ禍でのお取り組みについて教えて下さい
北島 巣ごもり需要の影響を強く感じています。緊急事態宣言が出ると、その地域のお茶の売り上げが伸びるのです。とくに、地方都市において数字として顕著に表れています。時間があるから「きちんとお茶を入れよう」となるのだと思います。お茶・ハーブティーは美味しいし、体に良いし、経済的にも良いと思います。今期、小売店での販売数は2桁増となりました。
この1年を振り返ると、カモミールやペパーミントのお茶が人気でした。カモミールは漢方では「カミツレ」と言って活用されています。私自身、子どもの頃は濃い目に淹れたものを飲んで風邪を治していました。消費者の方々も効能をご存知の上で購入され、定着しています。ペパーミントは気候が亜熱帯化するなか、爽快感を求めて伸びているのだと思います。マスクの影響も大きいです。ずっと着用していると口をスッキリさせたくなりますので、適しています。
当社では社内ノウハウを用いて世の中に役立てる商品づくりを常に考えていますが、コロナ禍で強く思ったのは「自然な素材でコロナに対抗する製品を作らなければならない」ということです。売れなくても良いから、消費者の方々にコロナ禍での〝健康〟についてグロッサリーの展開で気づいていただけたらと思い、アンチコロナ対策に「エキナセア茶」、ウィズコロナ対策に「プーアール茶」を開発し、昨秋発売しました。
‐おすすめ商品を教えて下さい
北島 今春、茶葉をまるごと食べる調味料「ティーズニング」を発売しました。「緑茶だし塩」「ほうじ茶だし塩」の2種類です。HPでレシピも紹介しています。
例えば抹茶も、緑茶を粉末化したものを食べているような形ですが、お茶をそのまま食べるというのは健康に良いと思っています。
‐長年、お茶と調味料を販売してきた貴社だからこその発想ですね!
北島 昨秋にオーガニックのクレイジーソルトも発売しました。有機でも美味しいワインや野菜はありますが、制限もたくさんあります。美味しい食べ物を我慢してまで健康維持しようという人が多いなか、クレイジーソルトが有機だと、使い勝手が良いかなと思ったのです。お陰さまで販売店舗では売り切れも続出しています。
‐原料供給・OEMについて
北島 コロナ禍で「船や飛行機が手配できない」「世界的な需要増で原料が足りない」など、茶葉・調味料の調達に苦しんでいる企業が多くありますが、我々は質の良いものを安定的に供給できる体制を整えていると自負しています。長年のお取引が生きていると感じます。原料供給・OEMについても、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。
【日本緑茶センター会社概要】
1969年11月創立。世界のティー&ハーブ、スパイス、塩、油、穀類などの輸出入を行う。OEMの企画開発ならびにショップ(直営カフェ・自社EC)も展開。
HP → https://www.jp-greentea.co.jp/ ☎ → 03-5728-6800