美容や女性向けでビフィズス菌を提案/キティー

2021年9月6日

 キティー(東京都中央区)は、ビフィズス菌加熱処理粉末「ビフィスリム菌KMH001」(以下「ビフィスリム菌」)、大麦エキス乳酸菌発酵粉末「ファーベックスKT」を腸内環境改善による美容にアプローチした商品、女性向け商品などに向けた提案を強化している。

 「ビフィスリム菌」は、ヒト由来のビフィズス菌を独自の方法で加熱処理することで、ビフィズス菌の活性を引き出した粉末素材。分散性に優れ、味や風味に影響を与えず、加熱・冷却処理後も活性を維持して焼成加工にも耐えられる物性であるため、サプリメントや粉末飲料をはじめ、チルド食、ゼリー、調味料などあらゆる形態に利用でき、競争力のある価格で提供できることも強みだ。さらに、アレルゲンフリーであること、製造ラインのコンタミリスクも気にせず使用できることも支持されている。

 機能性試験では、健康な成人5人に対して「ビフィスリム菌」(100億個)を毎日2週間摂取させ、その前後で便通に関するアンケートを実施。その結果、1日のお通じの平均回数、便のにおいにおいて、摂取2週間後にそれぞれ有意差が示された。また、整腸に関する試験でも「ビフィスリム菌」摂取は、生きたビフィズス菌とほぼ同様の腸内環境改善効果が示されたことを確認している。

 大麦エキス乳酸菌発酵粉末「ファーベックスKT」は、大麦エキスを同社供給の乳酸菌(クリスパタス菌KT‐11株)、酵母、麹菌で発酵させた粉末素材。同素材摂取(82・5㎎/日、2週間)で、バクテロイデス属(悪玉菌)の減少、ラクトバチルス属(善玉菌)の増加が確認された。同じ発酵素材として、酵素(植物発酵エキス)との組み合わせで採用されるケースが増えており、腸内環境改善、便通改善など女性向け素材としての提案も進めていく。

関連記事