〝沖縄発〟の藻類素材に注力/金秀バイオ
新素材「ラビリンチュラ」の供給スタート
金秀バイオ(沖縄県糸満市、https://www.kanehide-bio.co.jp/ )は、主力製品のオキナワモズク由来フコイダンをはじめ、新素材のラビリンチュラ、ナンノクロロプシスといった〝沖縄発〟の藻類素材を提案している。
「健食原料・OEM展2022」では、4月20日15時および21日13時に「新資源・微細藻類ラビリンチュラのご紹介」とのテーマで企業プレゼンを実施する(いずれも第3セミナールーム)。
沖縄産モズク100%で素材化した「オキナワモズク由来フコイダン」は、独自製法により抽出、フコイダン含量、硫酸基含量を規格化。2018年にはヒト臨床試験でIgA抗体の分泌促進作用を確認、特許を取得するなど免疫賦活・抗腫瘍関連を中心に豊富なエビデンスを蓄積しており、昨今のコロナ禍において注目を集めているという。
また、機能性成分の吸収率向上・摂取量の低減・呈味改善を実現する特許技術「食品素材のナノ(リポソーム)化技術」を活用した差別化提案も評価され、国内、海外への供給も好調という。アミノ酸、ペプチド、ビタミン類、脂質などさまざまな原料での実績があり、今後は製造設備をさらに増強し、数年後には原料の受託加工も受け入れたいとしている。
今年の1月からDHAを豊富に含む微細藻類「ラビリンチュラ」の藻体をまるごと粉末化した原料供給も開始した。
屋内培養のため海洋資源を消費せず、天候不良や環境汚染の影響も受けないこと、ベジタリアンやヴィーガンなど多様な食習慣に対応する製品への展開が可能とし、サプリメントから一般食品までさまざまな剤形に利用できる。
ラビリンチュラの藻体については抗ロコモ作用などが報告されていることから、同社としてもDHAを含む藻類原料に対する優位性を模索していく考えだ。
一方のナンノクロロプシスは、EPAをはじめ、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など61種類もの栄養成分を含有する。
培養においては繊細なコントロールを要するが、同社ではさらなる量産化に向けた技術の向上にも取り組んでいく。