健食GMPの位置づけが変わらぬことを懸念
2022年8月8日
(一社)日本健康食品規格協会(JIHFS)池田理事長に聞く
今年上半期の健食業界のトピックや話題となったことについて、健康食品の安全性や品質問題に詳しい日本健康食品規格協会(JIHFS)の池田秀子理事長に聞いた。
この中で、池田理事長は「機能性表示食品制度が順調に進んでいますが、健康食品を取り巻く日本の制度がこのままで良いのかについては相変わらず疑問に感じています。日本での健食GMPは事業者による任意努力に委ねられたままですが、海外は法律でGMPが義務付けられています。日本で認証が開始された2005年から17年間にわたって、健食GMPの位置づけが何も変わらないことが気になりますし、業界の課題として業界団体が真剣にこの問題に目を向けていないことを懸念しています。民間による機能性表示食品の届出事前確認が始まれば、消費者庁は健康食品の品質や安全性の問題にいよいよ本腰を入れてより強い要求を具体的に出してくるだろうと思います。その時に錠剤・カプセル状の製品について、もう一度問題となってくるのではないでしょうか」と現在の業界における課題や心配していることとしてコメントした。