QOL納豆菌摂取で睡眠の質改善を確認/池田糖化工業
2022年8月18日
腸脳相関やセロトニン神経系に作用
池田糖化工業は同社の登録商標である QOL納豆菌 を用いた臨床試験を実施した。臨床試験はQOL納豆菌の摂取による睡眠に与える影響を評価するために行われ、結果から、起床時の目覚めの満足感が向上し、睡眠の質が改善することが確認された。
◆試験方法
睡眠に問題を感じている20~64歳の健常な男女60名を被験者としてQOL納豆菌(菌体数:200億個)を含有するカプセルとプラセボを8週間摂取してもらう試験を実施した。また、OSA睡眠調査票MA版等で睡眠の質に関する調査を実施。
◆試験結果
OSA睡眠調査票MA版による睡眠の評価において、QOL納豆菌摂取群は「起床時の眠気」のスコアに有意な改善効果が確認した。
このことから、QOL納豆菌®を摂取することで起床時の目覚めの満足感が向上することが明らかになった。
同社は結果について「QOL納豆菌による睡眠の質改善効果は、腸脳相関やセロトニン神経系などが関連した複合的な作用によるものと考えられる」と分析している。
加工食品への応用の幅が広がる殺菌済み菌体
QOL納豆菌は、Quality Of Life(生活の質)を高める食品素材で、納豆菌体を製品1g当たり1000億個配合し、健康的な体のコンディション維持をサポートする。
殺菌済みの菌体のため、生産ラインの汚染がなく衛生的に製造が可能で、味や臭いが控えめなため他の食材の風味を損ねることがない。そのためサプリメントはもちろん、チョコレートや飲料など様々な加工食品に使用でき、納豆菌摂取の商品開発に役立つ素材だ。
今回の臨床試験は、ストレス社会と言われる現代、睡眠の質に何らかの不安・悩みを感じる人が増加しており、社会問題となっている中、質の高い睡眠を得ることは、健康と生活の質(QOL)を高める上で重要な課題と考え、行われたもの。