新素材「マウンテンキャビアエキス」上市/オリザ油化

2022年9月14日

ヒト試験で単糖の吸収抑制効果を確認

 オリザ油化(愛知県一宮市)は、秋田県大館市の特産品・とんぶりから抽出した血糖値上昇抑制素材「マウンテンキャビアエキス」の供給を今秋よりスタートする。

「畑のキャビア」とも言われるとんぶり

 ホウキギの成熟果実を加熱加工したとんぶりは、プチプチとした食感と見た目から「畑のキャビア」とも呼ばれ、中国では漢方薬の原料にも利用されてきた歴史を持つ。

 京都薬科大学の研究では、とんぶりの活性本体としてサポニンの一種であるmomordin Icを特定することに成功。「マウンテンキャビアエキス」は、momordin Icを1%以上で規格した。

 血糖値上昇抑制の作用機序については、ラットを用いた試験で胃から腸への糖質の移行抑制および小腸粘膜内のグルコーストランスポーターを抑制する作用が確認されており、糖の最小単位である単糖(グルコース)の吸収を抑制できることが大きな特徴となっている。

 実際に、ヒトモニター試験ではグルコース摂取後の血糖値上昇抑制作用を確認しており、今後は機能性表示食品の届出に向けた臨床試験を実施し、来春にも消費者庁への届出を目指す考えだ。

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