沖縄伝統野菜・クワンソウで睡眠改善/クレイ沖縄
特許成分「オキシピナタニン」で機能性表示に対応
クレイ沖縄(沖縄県那覇市)は、沖縄県の伝統野菜であるクワンソウに含まれる遊離アミノ酸の一種・オキシピナタニンを配合したサプリメント「グッスリン 2‐V(ニーブイ)」【写真】を販売している。
今年1月には、「睡眠の質を高める(起床時の眠気及び疲労感の軽減)をサポートする」とのヘルスクレームで機能性表示食品4製品の届出が受理されており、本土の企業からも引き合いが急増しているという。
2005年の設立以来、17年にわたってクワンソウの研究を行ってきた同社では、琉球大学および同志社女子大学との共同研究により、睡眠改善作用の活性成分としてクワンソウの生葉に含まれるオキシピナタニンを特定することに成功。「睡眠改善剤」として日本および世界特許(PCT)を取得しているほか、オキシピナタニンを大量抽出する製造法、技術に関しても国内外に特許を申請中。なお、「睡眠改善剤」の特許には食品由来の成分としては珍しい「鎮静剤」の用途も含まれている。
ヒト臨床試験では、健常な成人男女にクワンソウ由来オキシピナタニン入りエキスを2週間摂取させたところ、睡眠評価指標が有意に改善したほか、睡眠脳波計の解析では中途覚醒の有意な減少が認められた。
この結果から、クワンソウ由来オキシピナタニンはノンレム睡眠を増加させることで睡眠の質を改善し、起床時の疲労感や眠気の軽減に役立つと結論付けている。
すでに、沖縄県の第三セクターおよび沖縄県物産公社がPB商品として機能性表示食品「グッスリン 2-V(ニーブイ)」を「わしたショップ」で先行販売をスタート。今後、他商品との差別化を図り、機能性表示食品の関与成分「オキシピナタニン」を沖縄県のブランドとして位置づける。
なお、商品名の「ぐっすりん」および「グッスリン 2-V(ニーブイ)」については日本、中国でも商標登録済み。
今後はソフトカプセルのバルク供給や機能性表示食品の届出サポートにも注力する方針である。同社の理念を共有できるパートナー企業を募集していく。