フコキサンチンの抗サルコペニア作用を論文発表/オリザ油化
2021年5月6日
筋萎縮モデルマウスを用いた試験で有効性を確認
オリザ油化(愛知県一宮市)は、立命館大学スポーツ健康科学部との共同研究でフコキサンチンの抗サルコペニア作用を確認し、このほど査読付き科学雑誌「ニュートリエンツ」に論文が掲載された。
フコキサンチンの機能性については、脂肪を熱に変換する遺伝子・UCPIを活性化させることによる抗肥満作用を確認しているが、本研究では新たな知見として「サルコペニア肥満」の予防作用が示唆されている。
本研究では、デキサメタゾンの投与で筋萎縮を誘発したモデルマウスにフコキサンチンを4週間継続摂取させたところ、前脛骨筋重量の減少が抑制されたほか、内臓脂肪の減少も認められた。そのメカニズムとしては、デキサメタゾン投与による酸化ストレスマーカーのMDAや筋肉合成抑制に関わる酵素・AMPKの活性を抑制するとともに、ミトコンドリア関連タンパクのCOX4発現を増加することで筋萎縮を抑制したと考えられている。