イオンの「WAONポイント」を来春導入/ウエルシアHD
「ウエルシアメンバー」柱にポイントが同時に貯まるサービスも
ウエルシアHD(東京都千代田区)は、イオンマーケティング(千葉県千葉市)が提供する「WAON POINT」サービスの取り扱いを、2023年1月24日(火)より、全国約2,500店のウエルシアグループ店舗で開始する。
これによりウエルシアグループ店舗では、「Tポイント」と「WAON POINT」の両方のサービスを利用できるようになる。
また、サービス導入に伴い、ウエルシアオリジナル券面のWAON POINTカード「ウエルシアメンバーWAON POINTカード」を発行する。
ウエルシアグループでは、2021年7月から「ウエルシアメンバー」を募集しており、現時点で約500万人の会員が登録している。「ウエルシアメンバー」に登録し、ウエルシアグループ店舗で支払いの際、Tカード(モバイル含む)とWAON POINTカードを提示すると、TポイントとWAON POINTが同時に貯まるサービスも開始する。
貯まったWAON POINTは、Tポイントと同様に、ウエルシアグループ店舗で1ポイント=1円分として利用できる。
またウエルシアグループ以外についても、WAON POINTは全国のイオングループ店舗などのWAON POINT加盟店で、1ポイント=1円分として利用でき、ウエルシアグループとイオングループで相互にポイント活用が可能だ。
なお、毎月20日に実施しているウエルシアの「お客様感謝デー」においては、TポイントだけではなくWAON POINTでも200ポイント以上のご利用で1.5倍分のお買物が出来るようになる(会計時にいずれかのポイントを選択の上、1日3万ポイントまで利用可能)。
Tポイント7,000万人 WAON9,113万枚を双方フォロー
カルチュア・コンビニエンス・クラブが提供する「Tポイント」は会員数7,000万人(2022年7月時点)、「WAON POINT」が貯まる電子マネー「WAON」の累計発行枚数9,113万枚(2022年4月時点)と、いずれも日本人口の大半をフォローしている。
今年9月にはウエルシア傘下に加盟したコクミンが、独自のポイント「コクミンポイントアップカード」を廃止し、コクミンが有する約170店舗が「Tポイント」対象店舗に加わった。
また「Tポイント」は先般、三井住友カードなどが運営する「Vポイント」との統合に向けた基本的合意に至り、実現すれば1億2000万人に上る国内最大規模のポイント事業が誕生する。
一時はYahoo!JAPANがTポイントサービスをpaypayポイントに切り替え、会員や対象店舗が伸び悩むなど、苦境に立たされたTポイントだが、ここにきて日本最大規模のポイント事業となる可能性が出てきた。
キャッシュレス決済でのポイント付与やポイントアップデーでの買い物、「ポイ活」と呼ばれる商品購入に勤しむ生活者にとって、「Tポイント」「WAON」の双方が利用できるメリットは大きい。
ウエルシアHDは「このたびのTポイントに加えてWAON POINTのサービス導入は、お客様にとってさらなる利便性向上に繋がるものと考えております。ウエルシアグループは、両ポイントサービスを活用し『お客様満足』のさらなる向上に取り組んでまいります」とこの度のWAONポイント導入の狙いを示した。