冬の季節商材伸長、値上げの影響も/True Data
2022年10月売上伸長カテゴリ
True Data(東京都港区)は、同社の統計データをもとに、ドラッグストア、食品スーパーマーケットにおける2022年10月の売り上げ伸長カテゴリを発表した。記録的に冷え込む日もあり気温の変化が大きかった10月は、「寒暖差疲労」という言葉もメディアで話題になった。当月はドラッグストアで「かぜ薬」や「使い捨てカイロ」、食品スーパーマーケットで「栄養ドリンク」など、寒さ・かぜ関連商品の売上金額が前年同月に比べ伸長した。
両チャネルで、かぜ関連商品が売り上げを伸ばす
10月は上旬に東京都心で88年ぶりの寒さを記録するなど、多くの地方で平年と比べ気温の低い月だった一方で、最高気温が平年より高い日もあり、気温変動の大きさが話題になっている。
そんな寒暖差が激しい10月は、体調を崩す人も多かったのか、ドラッグストアでは「かぜ薬」が前年同月比28.0%増、食品スーパーマーケットでは「栄養ドリンク」が同17.7%増と売り上げを伸ばしている。
「かぜ薬」「栄養ドリンク」といったかぜ対策商品に続き、冬季の季節商材も商品が好調に推移した。
ドラッグストアは寒さ、乾燥対策商品が伸長
ドラッグストアでは「使い捨てカイロ」が前年同月比21.4%増、「リップクリーム」が同11.6%増、「ハンドクリーム」が同9.6%増加し、TOP20にランクインし、早くも寒さや乾燥対策の商品に動きがでている。
値上げで「サラダ油・天ぷら油」が首位に
食品スーパーマーケットでは「お茶漬の素」の売上金額が前年同月に比べ24.2%増、「インスタントシチュー」が同20.7%増となった。
食品スーパーマーケットの伸び率ランキング1位は値上げが話題の「サラダ油・天ぷら油」。
同社の購買分析ツール「Dolphin Eye」で確認すると、平均単価が上昇し、売上個数も前年同月と比べ伸びているため、25.0%増という大きな伸び率を記録した。
値上げの影響は、他カテゴリーにも及んでおり、量チャネルで猫関連商品の売上金額がアップした。
食品スーパーマーケットでは「猫用品・用具」(猫用トイレの砂など)が前年同月比17.2%増、「猫フード」は同11.0%増。ドラッグストアでも、「猫フード」は同10.6%増と伸長している。