NZ産プロポリスの供給に注力/シクロケム
2022年12月7日
γ-CD包接でバイオアクティビティを向上
シクロケム(東京都中央区、http://www.cyclochem.com/)は、桂皮酸誘導体の一種・コーヒー酸フェネチルエステル(CAPE)を豊富に含むニュージーランド産プロポリスを供給している。
CAPEは、老化や発がんに関与するキナーゼの一種・PAKを遮断する作用を持ち、抗腫瘍をはじめ、希少難病である神経線維腫症の増殖抑制、脳機能改善などの効果が示唆されている。
原料としては、CAPEを30mg以上/10gで規格した「NZCAPE30+」および同素材をγ-シクロデキストリンで包接した「NZプロポリスCD」の2種類をラインアップ。γ‐CD包接によってCAPEの安定性が向上しており、インビボの試験では抗腫瘍作用などのバイオアクティビティが高まったことも確認された。
なお、同社ではブラジル産グリーンプロポリスを1980年代から輸入・販売している老舗サプライヤーの寺尾養蜂(長崎県大村市)と協働し、寺尾養蜂の原料をシクロケムが取り扱うことで合意した。原産地のブラジルおよび国内の二重で分析を実施し、特徴成分であるアルテピリンCの含有量が担保された高品質な原料の普及・拡大を目指していく。グリーンプロポリスをγ‐CD包接し、アルテピリンCの吸収性を向上させた原料も取り扱う考え。