有用菌の開発をトータルサポート/バイオ研

2022年12月7日

菌株の探索、培養条件の検討、機能性の評価も

バイオ研(東京都港区、https://www.bio-ken.jp/)は、乳酸菌・ビフィズス菌など有用菌の探索から培養条件の検討、菌数測定、活性評価、機能性の研究に至るまでトータルでの受託開発を手掛けている。

乳酸菌について、長年の研究開発実績を積み重ねてきた同社。近年はプロバイオティクスが世界的なブームとなったことで「オリジナルの乳酸菌やビフィズス菌を開発したい」というニーズが増えているが、独自原料の開発には機能性や繁殖性の高い菌株の探索や活性の評価、培養条件の検討など、高度な技術と知見が必要となる。
特に、ラボスケールから実機での培養にスケールアップする段階では、全く同じ菌株であっても培養条件によって活性値や収率が大きく異なるため、緻密な培養条件の設定が求められる。

一方、同社では厳格な品質コントロール技術を持つ受託培養企業と協力のもと、さまざまな条件でのテスト培養を繰り返すことで問題点を洗い出し、安定した収率や活性が得られる培養方法の「レシピ作り」を得意としている。

菌の探索にあたっては、さまざまな植物や発酵食品などから菌株を単離し、活性や繁殖力などを検討したうえで、最適な菌株を選抜することが可能。

顧客の持ち込み原料から菌株を単離し、オリジナルの乳酸菌として製品化されるケースも増えているという。

インビトロおよび動物試験による機能性評価にも対応しているほか、大学や研究機関との豊富なネットワークを生かし、臨床試験の委託先を紹介することもできる。

プロバイオティクスの市場競争は激化の一途を辿っているが、同社が長年培ってきた技術と知見によって「独自性の高いエビデンス」や「確かな体感性」など付加価値が高く差別化可能な製品開発を提案する。

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