大麦若葉〝腸-唾液腺相関〟で免疫機能に寄与/東洋新薬

2023年1月19日

唾液中のIgA分泌促進作用を確認

 東洋新薬(福岡市博多区、☏092-411-3555)は昨年11月27日、神奈川歯科大学と共同で「大麦若葉末」の唾液中のIgA分泌促進作用を確認し、第1回日本唾液ケア研究会学術集会で発表した。

 今回、神奈川歯科大学槻木恵一教授・山本裕子准教授と共同で行われた雄性ICRマウスを用いた研究では、大麦若葉末の摂取により唾液中のIgA分泌速度および盲腸内容物中の短鎖脂肪酸濃度の有意な増加を摂取開始から4週間後に確認。

 一方、抗生物質を与えた条件では大麦若葉末による唾液中のIgAや盲腸内容物中の短鎖脂肪酸の有意な増加は認められなかった。以上から、大麦若葉末は腸内細菌によって資化されることで短鎖脂肪酸を産生し、その短鎖脂肪酸が唾液IgA分泌促進に関与する可能性が示された。これにより、大麦若葉末の〝腸-唾液腺相関〟を介して口腔免疫機能を向上させていることが示唆された。

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