クローブ由来新素材〝β-カリオフィレン〟/フィトファーマ

2023年1月24日

睡眠・抗ストレス素材、CBDの代替として期待

 フィトファーマ(横浜市中区、☏045-228-2775)では、クローブエキスから抽出したβ-カリオフィレンなどを取り扱っている。

香辛料などで古くから利用されているクローブ(丁子)

 β-カリオフィレンは、カンナビノイドの成分の一つで、近年注目されているCBD(カンナビジオール)と同様に体内のCB2受容体に作用することから、CBDと同じように抗ストレスや睡眠効果、抗炎症、免疫賦活などの機能性が期待されている。基原料であるクローブは、香辛料やアロマオイルにも使用されており、大麻由来であるCBDと比べ、イメージの良さも強みとなっている。同社ではβ-カリオフィレン80~92%含有で規格している。

 そのほか、同社では、タキシフォリンやイミダゾールジペプチド、シアル酸などもラインアップ。

 タキシフォリンは、中国の黄杞葉から抽出し、さらに加水分解することで、タキシフォリンを90%で規格化した原料となっている。タキシフォリンは、高い抗酸化力と抗糖化力があり、認知症予防や2型糖尿病改善効果、血流改善、抗ウイルス作用などの機能性が期待されている。

 抗疲労効果や筋持久力の向上効果が期待できるイミダゾールジペプチド(L-カルノシン)は、高純度の有機化学合成品で、天然由来とは異なり臭いや味、高吸湿性なども問題がなく安定性も優れていることから、製剤しやすく高配合が可能だ。2019年に厚生労働省より国内第1号で輸入許可を受けている。

 また、シアル酸は、ヒトやツバメの巣などに存在する「N-アセチルノイラミン酸」を取り扱っており、発酵法生産による純品でツバメの巣由来などと比較して価格が非常に安く、安定供給が可能。ツバメの巣などの天然物からの抽出品ではない高純度品であることから、製剤が容易で高配合が可能であることが特徴となっている。2020年6月に食品業界唯一、厚生労働省から食品輸入許可を取得した原料であるため、最終製品の原料名にもシアル酸を表記することができる。免疫賦活、抗ウイルス、学習脳の向上や抗炎症、唾液分泌向上、抗動脈硬化作用、美肌効果、育毛効果などのさまざまな機能性が報告されている。


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