免疫飲料1000万箱目指す/キリンビバ
事業方針で吉村社長「高収益飲料事業への転換図る」
キリンビバレッジ(東京都中野区)は1月25日に都内で事業方針発表会を開催した。
2022年の振り返りでは、「午後の紅茶」「生茶」など基盤ブランドと、「プラズマ乳酸菌」を中心としたヘルスサイエンス領域が好調に推移。
全社販売数量では前年比98%と苦戦したものの、「キリン iMUSE」などプラズマ乳酸菌飲料は前年比で123%、「午後の紅茶」は無糖シリーズが11年連続で伸長し対前年比で103%、「生茶」はリニューアルが奏功し102%の伸びとなるなど新施策が収益を下支えした。
戦略課題として、プラズマ乳酸菌飲料を健康価値を軸とした高収益飲料事業へ転換する。
吉村透留社長は「22年販売数量659万箱を、23年販売目標1010万箱まで引き上げ、22年比153%を目指す」と示した。
これまで注力してきた「免疫ケアの習慣化」をさらに推進し、幅広い飲用シーンに合わせた商品展開、自動販売機向け商品の展開を行う。
チルドと自販機商品を強化し〝免疫ケア習慣〟を日常化
吉村社長は、幅広い飲用シーン創出について、昨年湘南工場で100mlペットボトル飲料の自社製造を新たに開始したことに触れ、「『iMUSE 朝の免疫ケア』 でチルドカテゴリーに参入し手ごたえを感じた。今後はさらに顧客接点を増やすため3月発売の『おいしい免疫ケア』で〝日常の免疫ケア習慣〟の獲得を目指す」と話した。
自動販売機向け商品については「自動販売機は我々にとって直営店と言える。自動販売機向けのヘルスサイエンス領域商品の強化を図る」とし4月に「キリン 生茶 免疫ケア」の280ml容量品を新発売する。
これら小型商品の強化と同時に500mlシリーズのラインアップ強化を進め、免疫ケアニーズの創造とプラズマ乳酸菌の拡大を加速していく方針を示した。
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