二日酔い対策「酢酸菌抽出物」提案強化/中原

2023年2月7日

「家飲み増加」「外飲み復活」で商機

中原(さいたま市南区)では、体内で吸収される前にアルコールの分解を促進することで二日酔い防止を訴求する新素材「酢酸菌抽出物」の提案に注力している。

昨今は、コロナ禍の影響で「家飲み」の需要が増加した一方、外出自粛ムードが緩和されてきたことで今年は「外飲み」需要の回復も期待されており、肝機能対策を訴求する健康食品の需要増加も期待される。

肝機能対応の健康食品素材としては、ウコン(クルクミン)が圧倒的な認知度を誇り、豚肝臓エキス、オルニチン、カキ肉エキスなども広く利用されているが、近年は新規性の高い素材が少ないとも言われてきた。

一方、酢酸菌抽出物は新規性の高さに加え、ウコンや豚肝臓エキスなどとは異なる作用機序でアルコール代謝を促進することから、差別化可能な二日酔い対策素材として注目を集めている。

酢酸菌とは、アルコールを短鎖脂肪酸の一種である酢酸に分解する善玉菌の総称であり、アルコール脱水素酵素(ADH)およびアルデヒド脱水酵素(ALDH)を産生することでアルコールを無毒化する働きを持つ。

経口摂取されたアルコールは体内に吸収されると肝臓のADHおよびALDHによって分解されるが、飲酒前に酢酸菌抽出物を摂取することによって体内に吸収される前にアルコールが分解されるため、泥酔や二日酔いを防止する効果が期待できるという。

クルクミンやオルニチンなど肝機能改善効果を有する素材と組み合わせることで体感性を向上させた処方設計も可能だ。

最終製品としては、外食時でも手軽に摂取できる顆粒スティックなどの剤形を提案しており、優れた体感性を武器に拡販を目指していく。

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