北海道産サケの保全活動を支援/日本薬品
2023年3月13日
未利用資源の活用を通した「SDGs」への貢献目指す
日本薬品(東京都中央区)は、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン複合体「プロテオグリカンHG」シリーズの原料供給を行っており、大手ブランドメーカーを含む数多くの製品に採用実績を積み重ねてきた。
機能性表示食品制度では「正座などの曲げ伸ばし、階段の昇り降り、しゃがむ、立つ、歩くなど、日常のひざ関節の動きの違和感を改善する」および「肌の弾力を維持し、肌の健康維持に役立つ」とのヘルスクレームに対応しているほか、現在も新規ヘルスクレームでの届出に向けた研究に力を入れている。
プロテオグリカンの原料となるサケの鼻先にある軟骨部分は「氷頭(ひず)」と呼ばれ、なますなどの料理に利用されてきたが、未利用のまま廃棄されるケースも多かった。
一方、日本薬品ではサケの氷頭からプロテオグリカンおよび非変性Ⅱ型コラーゲンを生体内に存在する状態に近い形で抽出することに成功。健康食品素材として活用することで「アップサイクル」を実現した。
同時に、原料の販売を通して得られた収益の一部を河川の洗浄や漁業関係者への支援にあてるなど、持続可能な漁業の推進にも取り組んできた。
今年2月には、札幌市内を流れる豊平川で野生のサケを復活させるために放流数の管理や産卵環境の改善などに取り組む「札幌ワイルドサーモンプロジェクト(SWSP)」への支援を表明している。
同社では、今後も未利用資源を活用した健康食品素材の開発と販売を通じで「SDGs」に貢献していく考えだ。