祝!侍ジャパン世界一記念トピック
「ゲータレードシャワー」80年代から一般的に
WBC準決勝、日本vsメキシコ戦で逆転サヨナラ安打を放った村上宗隆選手が試合後、ヒーローインタビュー時にチームメイトから祝福としてかけられたオレンジ色の液体はスポーツ飲料。
米国ではNFL(ナショナルフットボールリーグ)をはじめ、プロスポーツの試合後に、勝利チーム内でタンクごとスポーツ飲料をかける「ゲータレードシャワー」が見られる。ゲータレードは米国で最大シェアのスポーツ飲料であるが、この光景は1980年代から見られるようになったと言う。
ゲータレード以外のスポーツ飲料をかけることも「ゲータレードシャワー」とされている。日本のプロ野球では優勝後のビールかけは普通だが、スポーツ飲料主体のかけあいは一般的ではない。
佐々木朗希効果でロッテ製品注目集まる
先日、世界中が熱狂したWBCが幕を閉じ、見事日本が世界一に輝いた。
そのWBCの中でも特に話題となったのが、日本で行われた日本VSチェコ戦。侍ジャパンの佐々木朗希選手がチェコのエスカラ選手に死球を当て、後日ロッテのお菓子を袋いっぱいに持ち、佐々木選手自らエスカラ選手の元にお詫びに行ったというものだ。
ネット上では、この袋いっぱいのお菓子の中身を特定しようと、多くの野球ファンが注目し、話題となった。その結果、ロッテのアーモンドチョコレート、ガーナチョコレート、コアラのマーチ、パイの実が入っていることが明らかとなり、他にも特定保健用食品であるキシリトールガムが含まれていた。
キシリトールガムは2001年にトクホとして認定されて以降、根強い人気で売り上げを伸ばしている人気商品。今回の出来事によってロッテ製品だけでなく、トクホの認知度も拡大していくことを期待したい。
WBC関連銘柄、ヤクルト、コーセーなど好調
WBCでの「侍ジャパン」の大躍進は、健康・美容関連企業の株式相場にも少なからず影響を与えたようだ。
今大会MVPを獲得した大谷翔平選手がCMを務める化粧品メーカーのコーセーは、大谷選手が1次ラウンドの開幕投手を務めた3月9日に今年最高の1万5930円を記録。その後、一時は1万4500円台まで下落したものの、侍ジャパンが世界一を決めた3月22日以降は再び上昇に転じ、3月末時点で1万5720円を付けている。
機能性表示食品「ヤクルト1000」の大ヒットで過去最高益を記録しているヤクルト本社は、令和の三冠王・村上宗隆選手をはじめ、4選手がWBCに出場。開幕日の3月9日には、今年最高の9680円を付けた。
さらに、WBCのグローバルスポンサーを務めたコナミグループも同じく3月9日に今年最高の6450円、世界一を決めた22日に今年2番目の6360円を付けるなど、「侍ジャパン」の経済効果は健康産業界にも恩恵をもたらしたようだ。