「環境配慮型」健食原料を生産/JFR

2023年5月18日

養殖と栽培による農業システムを各地で展開

 JFR(東京都練馬区)では水耕栽培技術「アクアポニックス」で栽培した黒高麗人参の原料供給およびOEM受託を行っている。近年多くの企業が取り組む「環境配慮」の取組に独自の視点からアプローチする。

 アクアポニックスは水生生物を飼育する水槽と水耕栽培装置を組み合わせた農業システム。専用水槽で魚を養殖し、排出された飼育水を隣の水耕栽培に使用する。飼育水には含まれるアンモニアをバクテリアによって植物の栄養素となる硝酸塩に分解するため、農薬などを用いず栄養価の高い栽培が可能だ。

 通常の栽培方法より育成速度が速く、黒高麗人参は収穫までに約一か月と大幅な短縮が可能となっている。9回蒸して9回干す(九蒸九曝)製法によりジンセノサイドの含有量は20倍以上。冷えに対する体感性も確認されている。同社では環境配慮型の付加価値の高い高麗人参として原料供給、OEM受託、最終製品「高麗9」の卸売を行う。

 昨年には、同社と共にアクアポニックス事業を展開する株式会社IGNITION(千葉県袖ケ浦市)と共に山形県上山市にアクアポニックスのプラントを開発。山形モデルとしてアピールし今後は全国各地での採用が期待される。千葉県木更津市にも建設中で視察もできる。

 JFR代表取締役の宮崎博氏は「近年では環境問題に対する意識は若い人にも広がっている。環境保全へ貢献し採算が取れるビジネスモデルとして広くアピールしていきたい」と話す。


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