ビタミンK2供給に注力/J-オイルミルズ
エビデンス豊富な無味無臭品
J‐オイルミルズ(東京都中央区、℡03・5148・7147)は、MK‐7(メナキノン7)を主成分とするビタミンK2高含有素材「K2オイル」や、天然ビタミンEの「トコフェロール」を供給している。
MK‐7(納豆菌由来)のビタミンK2は、非常に少量でオステオカルシン(OC)を活性化する特徴を持つ。ある文献では、OC(骨代謝マーカー)の活性化に必要な量は1日あたり100μgと示されており、加えて血中における高濃度での長時間維持も分かっていることから、バイオアベイラビリティ(生体利用率)の高さが注目される。(Inaba N et al. J Nutr Sci Vitaminol,61,471-480,2015)
また、同社の原料は特殊脱臭製法を用いた無味無臭品である点も顧客から好まれている。そのため「近年は栄養バランス食品や乳系飲料など一般食品での採用も増加している」(担当者)という。
基礎研究にも注力する。ヒト試験での骨マーカー・骨密度の改善、骨強度の維持、骨折リスクマーカーの有意な低下、皮膚コラーゲン産出促進など多数のエビデンスを揃えているほか、MK‐7のビタミンK2はカルシウムの血管沈着を抑えることも明らかになっている。(Knapen MHJ, et al. Thromb Haemost. 2015 May;113(5):1135-44.)
油状タイプ、粉末タイプをラインアップしており、ハラル、コーシャー対応品も用意する。
「トコフェロール」は、用途別に①栄養強化タイプ、②酸化防止タイプを提案。
ナチュラル製法を用いる天然の栄養強化タイプは、総トコフェロールを80%以上で規格、αトコフェロール(40%以上規格)だけでなくγ・δトコフェロール(30~40%規格)も含まれ、αトコフェロール単体のものと比較して食品酸化防止効果も期待できる。
酸化防止タイプは色調・匂いに優れ、香粧品向けにも使いやすいと評判で、提案を進めている。