DgS,SMで「乳酸菌飲料」の好調続く/True Data
スーパーの乳酸菌飲料は19カ月連続の成長
2023年4月売上伸長カテゴリ
True Data(東京都港区)は、同社の統計データをもとに、ドラッグストア、食品スーパーマーケットにおける2023年4月の売り上げ伸長カテゴリを発表した。ドラッグストアでは「かぜ薬」が約4割増加し、最も売り上げを伸ばし、食品スーパーマーケットで前年と比べて最も売り上げを伸ばしたのは「乳酸菌飲料」で、前年同月に比べて約3割増加した。特にスーパーにおける「乳酸菌飲料」は 19カ月連続 で売り上げを伸ばしており、4月も春の新商品投入で好調に弾みをつけている。
ドラッグストアは「かぜ薬」が伸長
ドラッグストアで対前年比で伸長したカテゴリーは、「かぜ薬」で38.7%増となった。昨年より新型コロナ感染対策で伸長した「かぜ薬」は、インバウンド需要も追い風に伸長傾向にある。特に昨年以降、ワクチン接種後の発熱に有効として解熱鎮痛成分であるアセトアミノフェン等がスポットライトを浴びたこともあり、OTC医薬品の中でも信頼度が高まっている。また、外出機会が増えたことにより、軽微な症状は自らケアする「セルフケア」意識が浸透したことで、店頭におけるOTC医薬品のフェースが拡大していることも好調の要因に上げられるだろう。
インバウンドでは、「金パブ」と呼ばれるアセトアミノフェン含有の「パブロンゴールドA」(大正製薬)が中華圏の訪日外客に好評なこともあり、店頭での展開フェースが広がったことで、一般消費者にとって「手に取りやすい」かぜ薬としての相乗効果も生まれているようだ。
続いて乳酸菌飲料が前年同月比で35.5%増加。春の新商品が続々と発売される中、100mlペットボトルや小型の乳酸菌飲料が好調となっている。
連日、商品の値上げ発表が続く中、「トイレットペーパー」や「ティッシュペーパー」などの紙製品カテゴリーも前年同月で1割以上増加している。
スーパーは脱マスクでキャンディ・キャラメルの需要拡大
食品スーパーマーケットでは、ドラッグストアと同様に乳酸菌飲料が最も伸長し、前年同月比で26.5%増だった。スーパーにおける乳酸菌飲料カテゴリーは2021年の10月以降19カ月連続でTOP20にランクインしている。
2位にはキャンディ・キャラメルが前年同月比で21.3%増加。ある食系卸の担当者は「マスクの着用が任意になったことで、キャンディやキャラメルといったお菓子を食べる機会が増えたのでは」と話す。また、花粉や喉の不快感を感じる時期でもあり、インバウンドでも「龍角散のど飴」(龍角散)の買い占めが起こるなどカテゴリーの再活性化が起き、メーカーが再び供給に力を入れたことで消費が伸びたものとみられる。
〈2023年4月の集計データについて〉
・数値…小数点以下第二位を四捨五入
・カテゴリ別伸び率ランキング…生鮮・惣菜カテゴリ及び、カテゴリ名の冒頭に「その他」を含むものを除外し、1店舗あたり200個以上売れているカテゴリを集計
・データ集計期間…2023年4月1日~4月30日
・データ抽出日…2023年5月16日
データ出典:True Data
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