水素初の機能性表示、拡販に注力/新菱

2023年6月7日

独自の高濃度化技術で初の機能性表示食品を実現

 三菱ケミカルグループの新菱(福岡県北九州市、☏093-643-2777)は、水素分子を高含有した自社製品「高濃度水素ゼリー」が、3月に世界初の水素分子を機能性関与成分とした機能性表示食品として届出が受理された。水素関連業界からは初の機能性表示食品を喜ぶ声が多かったという。表示できる訴求は「ストレスを抱えている女性の方の睡眠の質(睡眠時間延長感)を高める機能」となっている。

機能性表示食品「高濃度水素ゼリー」

 水素は以前から、さまざまな疾病の原因とされる悪玉活性酸素のヒドロキシラジカルに反応し除去することが報告されている。また、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)や過酸化水素などの善玉活性酸素には反応せず、副生成物も水のみで副作用が出るといった論文もない点も特徴だ。

 同社の「高濃度水素ゼリー」は、独自技術によりゼリーの中に均一に水素を閉じ込めることで、水素濃度40ppmの高含有を実現。これは、市販の水素水(0.4ppm)のおよそ100倍に相当し、同品1包10gと水素水1Ⅼで水素含有量が同等となる。また、水素は分子が小さいためペットボトルなどでは透過し水素の内容量が減少してしまうが、同社ではアルミパウチを用いることで長期間安定性を維持しており、常温で最大1年半水素がほぼ抜けることなく保存ができる。

 同品は、6月1日から機能性表示食品としてリニューアル発売する。公式サイトやAmazon、楽天などのネット通販、美容サロン、スポーツジム、調剤薬局などの店販、また地元北九州市のふるさと納税でも購入が可能。また、現在全国の百貨店で期間限定のポップアップストアを意欲的に開催中だ。リニューアル以前から体感性が良くリピート率が高いという。現在はシリーズ製品の機能性表示食品の申請や化粧品開発も進めている。  同社では、エビデンスの基づいた製品開発を大切にしており、これまでに九州大、東京工科大、東京農工大、東京大、岡山大などと、睡眠の質改善や紫外線による皮膚ダメージの改善、肥満予防、アレルギー改善といった機能性における共同研究を積み重ねてきた。今後もさらなる可能性を求め多数研究を予定している。


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