製品差別化に「還元型E‐TEN」採用増/ナックス
2023年6月19日
ナックス(山梨県富士吉田市、℡0555・28・4818)は、高い還元力で素材の機能性向上をサポートする貝カルシウム素材「還元型E‐TEN(イーテン)」の原料供給ならびにOEMを手掛けている。
還元型E‐TENは、貝殻や真珠、サンゴなどの原料を特殊粉砕・焼成したもので、還元する電子を放出する点が特徴。その電子量(還元力)はビタミンCの約1・7倍、また、酸化還元電位はマイナス195と強い還元力を確認しており、一般的な抗酸化素材と比較しても高い値である。
NAD+(酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)に還元型E‐TENを加えた試験では、NADH(還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)への変化反応も明らかになっている。
ブリーベリーエキス末サプリメントに還元型E‐TENを配合させた場合、酸化還元電位は50mVからマイナス267mV、スピルリナサプリメントではマイナス13mVからマイナス235mVになるなど、従来製品の還元力を5~10倍上げることから、各素材の持つ機能向上が期待される。
また、NMNとの組み合わせによる吸収性の研究も行っており、同社では「NMN水溶液が還元型E‐TENによってNADH水溶液に変化していることがわかり、反応が起きていると確認できる。還元型E‐TENとNMNを一緒に摂取することで吸収性やエネルギー効率の効果が期待できる」と結論している。
近年は製品の差別化素材として引き合いが伸びているほか、OEMでも実績を積み重ねており、顧客の製品に合わせた処方設計以外に一からの製品開発も可能である。