国産プラセンタ、SDGsで再注目/三共バイオケミカルズ

2023年6月20日

インバウンドや輸出も引き合い増

 三共バイオケミカルズ(東京都渋谷区、℡03・3375・6711)は、全国の農場や牧場と築いてきたパイプを生かして、高品質の国産SPF豚プラセンタならびに北海道産サラブレッド馬プラセンタを安定的に供給する。近年、SDGsの観点からも同社のプラセンタが注目されており、引き合いを伸ばしている。

 親会社の三共理化工業は、1958年の創業から長年、飼料用油脂類の製造販売や畜産副産物再資源化といった畜産関連事業に携わってきた。そのなかで、当時牧場が抱えていた豚や馬における「出産後の胎盤処理」に関する悩みを解決するためスタートしたのが、同社のプラセンタ事業である。

 担当者は「馬の場合、出産時に約7kgの胎盤が出てきます。産業廃棄物として処理するには結構なコストがかかって困っていると、牧場主に悩みを打ち明けられたことが始まりです。単に『プラセンタを売る』というだけではなくて、牧場と一体となって、長年、課題に取り組んできました」と話す。

 近年は同社のプラセンタがアップサイクル品であることや地域活性の観点から、SDGs対応原料である点も再注目されており「〝国産に特化〟したSDG対応プラセンタ」として他原料との差別化を図っていく方針だ。また、国産プラセンタの品質・イメージの良さから、海外向けやインバウンド向けの引き合いも増加しているという。

 供給する原料のラインアップは

・国産SPF豚プラセンタ

・北海道産サラブレッド馬プラセンタ

で、ともに健康食品用と化粧品用の液体品、粉末品を取り扱う。カプセルなどのOEM提案も可能。

 研究にも注力しており、同社のプラセンタを分析し、機能性成分5‐ALAが含有される事を確認した。

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