スポーツ、日常生活の持続的なエネルギー源として商品開発進む

ＤＭ三井製糖（東京都港区）では機能性甘味料「パラチノース（登録商標）」を供給している。

　パラチノースは一般的な糖質と比べてゆっくりと消化吸収される特徴がある。機能性表示食品としては「軽食から摂取した糖の吸収速度を抑え、食後の血糖値の上昇を抑える機能」などのヘルスクレームで受理実績があり、スローカロリーな糖質として認知されている。

　この特徴的な吸収速度から持続的なエネルギー源としても注目を集めている。パラチノースを使用した自社製品では、スポーツ時のエネルギー補給を想定した「ピュアパラ」がマラソンなど長時間の頑張りを求められるスポーツ時のエネルギーとして多くのアスリートに愛用されている。

　また、タブレット商品「ズノアップ（ＺＵＮＯＵＰ）」は使用するシーンを限定せず、日常でのエネルギー源として期待されている。同社ではこの他に近年競技人口が増えているｅ-スポーツ向けにも提案し、幅広い用途での展開を進めている。

同社担当者は「パラチノースの研究ではスポーツだけでなく集中が必要なときの栄養補給など様々な分野に応用できる可能性が明らかになっている。これらの研究成果も生かしてパラチノースの認知度向上を目指したい」と話す。

この他にもパラチノースの吸湿性や溶解性などの特性も商品開発のしやすさに繋がり、健康食品から一般食品まで採用が進んでいるという。