【解説】ドラッグストアにおけるインバウンドの現状
ビタミン類やコラーゲンが売れ筋
昨年10月の水際規制緩和から、5月時点での訪日外客数はコロナ前(2019年)の約7割にまで回復している。これを受け、インバウンド消失の打撃を受けた健康食品業界でも、インバウンド需要復活への期待が高まっている。そこで、主要観光地にあるドラッグストアや免税店で調査を実施し、需要の高い分野や主な売れ筋商品などを聞いた。これによって見えてきた最新のトレンドと専門家の意見とともに、インバウンド需要の現状を考察する。
訪日外客数、回復率は68.5%
昨年10月に水際対策が緩和されて以来、訪日外国人は急速に増加している。日本政府観光局(JNTO)が6月21日に発表した2023年5月の訪日外客数は、3月と4月の桜シーズン後の閑散期にあたるものの、回復率では前月を上回り、2019年同月比 68.5%の 189万8900人となった。その内訳は、東アジアからの訪日が最多で、1位の韓国が51万5700人(2019年同月比85.5%)、続く台湾が30万3300人(71.1%)。一方で中国は、日本と中国双方の水際規制緩和もあったものの日本行きの海外旅行制限措置等がある影響で、13万4400人(17.8%)にとどまっている。
国によって異なる需要
観光地では外国人の姿が増え、ドラッグストアや免税店への客足も増えている様子が見受けられるが、健康食品におけるインバウンド市場の現状はどうか。そこで、東京・秋葉原、上野、浅草という主要観光地3エリアにあるドラッグストア(7店舗)を中心に店舗調査を実施した(調査日:6月28日~29日)。調査項目は次の通り。
①来客の多い国籍
②需要の高い分野や売れ筋の商品
これらの結果を順に紹介していく。
A店【秋葉原のドラッグストア】
①中国・韓国・ベトナム②「ザ コラーゲン」(資生堂)・「アミノコラーゲン」(明治)・年齢別サプリメントシリーズ」・ダイエット関連・食事の偏りサポート関連・「HG‐Creation EXプラス」(エターナル)
店員より「国によって購入されるもの異なり、中国はファンケルの年代別サプリ、韓国は美容関連、ベトナムは子供の成長促進などでカルシウムのサプリなどが人気。欧米の方々も来店されるが健康食品を購入している感じではない」
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