マキベリー抽出物が米国で特許取得/オリザ油化
2021年5月21日
ドライアイの予防・治療に関する効果で
オリザ油化(愛知県一宮市)は19日、独自素材のマキベリー抽出物「MaquiBright」について、ドライアイの予防および治療効果を有する旨の特許を米国で取得したことを明らかにした。
ドライアイの主たる原因として、活性酸素などによって涙腺の涙液分機能が低下し、目の表面が乾燥することで発症することが知られている。
そこで、同社ではドライアイモデルマウスに「MaquiBright」を投与し、ドライアイの予防・治療効果について評価を行った結果、20mg/kg投与群では非投与群と比べて涙液分泌量の有意が有意に増加した【グラフ参照】。
この結果から、「MaquiBright」が涙液分泌機能の低下を抑制し、ドライアイの予防および治療に有効であることが示唆された。
同研究では他のベリー類(ビルベリー抽出物およびカシス抽出物)との比較でも、「MaquiBright」が有意な涙液増加作用を示したことも分かっている。
なお、「MaquiBright」のドライアイ改善作用についてはヒト臨床試験でも有効性を確認しており、機能性表示食品制度では「健康な人の低下しがちな目の潤いをサポート」「一時的な目の疲労感や不快感および肩の負担を軽減する」などの表示で受理実績を積み重ねている。
「MaquiBright」のドライアイ予防・治療効果に関する特許は日本、EU、カナダ、イスラエル、韓国でも取得しているため、差別化可能なオンリーワンの眼病・ドライアイ予防素材としてグローバルな拡販を進めていく方針だ。