女性の不妊や子宮内膜炎への有効性も確認/ニチモウバイオ

2023年7月14日

高齢女性への妊活に対しても研究進む

ニチモウバイオティックス(東京都港区、☎03-6478-5051)は、大豆由来素材として、

麹菌発酵大豆培養物「イムバランス」と、アグリコン型イソフラボン「アグリマックス」を供給している。

 「イムバランス」は、脱脂大豆を原料として、麹菌で発酵させた食品素材。その成分は、プロバイオティクス、プレバイオティクス、麹菌発酵により新たに生み出された産生物(多糖類・ペプチド)であるバイオジェニックのすべてを含んでおり、3つの成分の相乗効果によって、幅広い生理活性作用が期待できる機能性素材である。

 同社では、「イムバランス」における様々な研究を国内外の大学などと共同で行い、豊富なエビデンスを蓄積している。

 研究では、女性の免疫不均衡による難治性不妊症への有効性が確認されている。「イムバランス」の投与により難治性不妊症のTh1/Th2比が低値の被験者のTh1/Th2比や抗核抗体などを改善し、妊娠に適すると考えられる中値に近付ける効果があるとして、妊娠率の改善が確認された。

ほかにも、ハーバード大学との共同研究において、「イムバランス」とオリゴ乳酸の摂取によるCKD(慢性腎疾患)への改善効果が示されたことが確認された。最近では、女性の子宮内膜症にも有効性があるとして特許を出願した。

今後も同社の注目素材として、提案を強化していく。

 一方「アグリマックス」は、素早く効率的に体内に吸収されやすい点だけでなく、現在「フェムケア」の切り口で提案も行っており、安定的に供給を行っている。

 研究では、「アグリマックス」が着床に不可欠なサイトカイン「LIF」の産生促進効果があることが明らかとなっている。また最近では、高齢女性の妊活にイソフラボンが効果があるとして研究が進められている。

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