130年の歴史で培われたカプセル技術/森下仁丹

2023年7月20日

食品から化粧品分野まで幅広い活用

シームレスカプセルが採用されている自社商品「ビフィーナ」

 森下仁丹(大阪市中央区)では自社で培ってきたシームレスカプセル技術を様々な分野で展開している。

 同社のコア技術として発展したシームレスカプセル技術では最小0・5mmの極小サイズから8mmまで大きさを調節可能。カプセル皮膜も速溶性・耐酸性のどちらにも応用がきき、極めて薄い皮膜ならばより多くの成分が内包できる。

 これらの技術を生かしたシームレスカプセルは数々の商品に採用されている。 健康食品では自社製品「ビフィーナ」で用いられ、乳酸菌やビフィズス菌を耐酸性皮膜で包むことで生きたまま腸へ運べる。

 また、一般食品ではフレーバーカプセルとしての採用も堅調。昨年はヨーグルト製品に採用され、噛むことで風味を変化させるカプセルとして注目された。

 この他にも、同社のカプセル技術は化粧品分野でも活用が進められている。昨年3月には化粧品メーカーの日本ロレアルと共同で、皮膜に植物由来の有効成分を含んだ「アクティブデリバリーカプセル」を開発。シームレスカプセルに内包された成分を酸化や変質から防ぎ、肌に塗布する際に手のひらで崩壊、成分を保ったまま肌に浸透する、という活用も進められている。

 創業130年を迎えた同社で長年培われてきたカプセル技術は現在では医薬品、食品、化粧品など幅広い分野で活用されるようになった。

 同社担当者は「社名に込められた仁(思いやり)と丹(丹念に)を大事に今後は更なる認知度拡大を目指したい」と話している。


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