アガリクスKA21株、ペット向けに多数のデータ取得
獣医・飼い主からも高評価/東栄新薬
東栄新薬(東京都三鷹市)は、露地栽培アガリクス「アガリクスKA21株」のイヌ・ネコにおける免疫賦活作用や抗真菌症作用、毛並み・毛艶の改善作用など多数のエビデンスを取得しており、獣医師や飼い主からも高く評価されている。
ブラジルの肥沃な大地で露地栽培されたKA21株は、一般的なハウス栽培のアガリクスと比較してβ‐グルカンやビタミンD、ミネラル類といった栄養成分を豊富に含み、なおかつハウス栽培のアガリクスよりも優れた抗酸化作用を有することも確認している。
最近では、ペット向けサプリメントのOEM供給の引き合いが増えているほか、ペットフードなど新たな分野への提案も視野に入れているという。
その機能性については、麻布大学獣医学部、東京薬科大学、慶応義塾大学、東京大学、順天堂大学など数多くの学術機関と共同研究を実施しており、これまでにアガリクス業界最多となる32報もの海外論文を発表してきた。
ペットに関する研究では、シニア期のイヌ・ネコ110例を対象にKA21株を体重5~6kg当たり300mg/日、2カ月間摂取させ、試験前後での健康状態を獣医師が評価したところ「日中の活動量」「毛量」「毛並み・毛艶」「食欲」といった項目の改善が認められた。この結果から、KA21株の摂取がシニア期のイヌ・ネコの健康増進に有用であると結論付けている。
一方、マラセチア皮膚炎および外耳炎、皮膚糸状菌症といった真菌症に罹患するイヌ・ネコ94例を対象とした試験では、同じくKA21株を体重5~6㎏当たり300mg/日、1カ月間摂取させたところ、皮膚のかゆみや発疹、鱗屑、脂漏、脱毛の有意な改善が確認された。こうした結果から、KA21株の摂取が皮膚の真菌症による痒みや脱毛といった諸症状の緩和に有効であることが示唆された。
今月23日には「比較統合医療学会学術大会」で最新知見を報告したほか、11月の動物臨床医学会年次大会、来年3月の世界獣医がん学会などにも出展し、KA21株のさらなる認知拡大に取り組んでいく方針だ。
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