インデナ、ケルセチンがアンチエイジング向けで伸長

2023年7月26日

エンジュの花由来の高吸収型ケルセチン素材「ケルセフィット」

 インデナジャパン(東京都千代田区)は、①老化細胞除去によるアンチエイジング素材として引き合いが増えている高吸収型ケルセチン素材「ケルセフィット」、②睡眠・抗ストレス向けレモンバームエキス「レリッサ」、③冷え改善など機能性表示も視野に入れているショウガエキス(オイル)、④抗疲労、肝臓保護などにアプローチするマリアアザミ由来「シリマリンHF」などの提案を強化している。

 「ケルセフィット」は、エンジュの花のツボミから抽出したケルセチンをインデナ社独自の特許技術「フィトソーム」を用いて生体吸収性を大幅に高めた(約20倍)ケルセチン素材。免疫調整作用、持久力向上などのほか、高い老化細胞除去効果を持つ素材として近年は特に注目され、アンチエイジング分野における差別化素材としてNMNなどとの組み合わせで採用が増えている。

 なお、同素材はケルセチンを機能性関与成分に、「花粉、ほこり、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する機能」「食後の血中中性脂肪の上昇を緩やかにする機能」の2つのヘルスクレームで機能性表示食品として届出受理実績も持つ。

 昨年上市したレモンバームエキス「レリッサ」は、ヒドロキシ桂皮酸を17~23%で規格。リン脂質(レシチン)を配合し、生体内利用効率を最適化していることが特徴だ。需要の高い睡眠分野の新規素材として問い合わせが増えている。

 超臨界抽出で総ジンゲロール+総ショウガオールを25~33%で規格したショウガエキス(オイル)は、冷えの改善など高い体感が顧客からの問い合わせ増につながっている。優れた品質とともに価格競争力があることも特徴。血流にアプローチした機能性表示も視野に入れている。

 「シリマリンHF」はシリマリン53%以上(HPLC)を含有したエキス末。マリアアザミでは希少な欧州産の果実を使用しており、品質重視の顧客を中心に日本市場で支持されるとともに、海外向けで伸長している。

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