摂取で食後血糖値の上昇を低減/丸善製薬

2023年8月8日

脂肪の消費や減少で黒ショウガもアピール

丸善製薬(東京都渋谷区、☎03-3496-1521)では、ダイエット向け対応素材として、独自開発素材「アクティボディRB(同社登録商標)」を販売している。

 同素材は、米ぬか発酵物を精製し、デキストリンを加えた乾燥粉末原料。関与成分には、HMPA(3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸)を規格している。HMPAはガンマ‐オリザノール、ヘスペリジン、クルクミン、クロロゲン酸などのポリフェノール類を摂取したときの代謝産物であり、「食後血糖値が高めの方の食後に上昇する血糖値を元に戻しやすくするのをサポートする機能」が報告されている。

 研究ではHMPAを含む「アクティボディ」の摂取による食後血糖値への影響について検証した。その結果、「アクティボディ」100㎎を4週間継続摂取することで、対照食品と比較すると食後血糖値の上昇を低減することが示された。そのほか、HMPAを含んだカプセルを4週間継続摂取することで、非摂取群と比較すると食後に上昇した血糖値が元に戻りやすくなっていること、12週間継続摂取で非摂取群と比較して腹部内臓脂肪面積がマイナス4.2平方センチメートル、ウエスト周囲径がマイナス1.4センチメートル減少したことなどが示されている。

22年8月には新たに「BMIが高めの方の腹部の脂肪(内臓脂肪)とウエスト周囲径を減らす機能が報告されています。」という表示が可能となり、採用案件は右肩上がり。下半期も引き続き提案強化を行っていく方針だ。

同社では、このほかブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを含んだ「ブラックジンジャー抽出物」を取り扱っている。

同素材は、きのう性表示食品として「脂肪の消費」「脂肪の減少」の表示が可能。一般認知度も高く、抗肥満を訴求した製品に多く含まれている。22年には、「クリアブラックジンジャー(同社登録商標)」も上市。既存の「ブラックジンジャー抽出物」と比べ、風味や溶解性を改良し、採用の幅を広げて、採用件数を伸ばしている。

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