粉体活かした高機能でユニークな化粧品開発/東陽化成
男性向けメイクアップ用品や海外向けなど柔軟に対応
東陽化成(東京都世田谷区:toyo-kasei.co.jp)は、ISO22716化粧品GMP認証取得の成田工場を構え、スキンケアからメイクアップまで幅広いカテゴリーの多種多様なアイテムの受託製造を手掛ける。
同社では、長年にわたって培った「粉の機能性を活かす技術」を強みとし、高機能のパウダーファンデーションをはじめ、さまざまな商品に応用している。パウダーファンデーションでは、高い技術を要する「高SPF値」や「汗や水に強い」「化粧持ちが良い」「肌への密着性が高い」「サラサラ感」なども実現可能としている。このほか、独自の粉体分散技術と絶妙な原料配合を活かし、他の剤形と粉末を組み合わせたユニークな化粧品の開発などを行う。
脱マスクに伴いニーズが高まっている口紅関連も得意分野であるが、テクスチャーや発色機能を活かす技術、色材を均一に煉る技術を活かし、他社でも例の少ないバーム類の製造も可能。
同社では、最新のトレンドにも柔軟に対応している。昨今、Z世代を中心に需要の高い男性向け化粧品の依頼には「皮脂を吸着させる」「べたつかない」といった粉体成分含有だからこそできる独自の処方提案が可能だ。
さらに、今年からはインバウンド消費を意識した海外向けの引き合いも増えているという。同社では、“メイドインジャパン“の品質の高さに加え、和の成分など日本らしさを取り入れた商品や、サスティナブルな原料や容器を用いたSDGs対応にも注力する。
長年の経験により、顧客に要望に寄り添った提案ができることから、異業種からのODMの依頼も増えているという。
坂東義晃社長は、「今後は、従来から育ててきたスキンケア分野も新しい形を目指していきたいと考えています。また、昨今のコロナ前に戻ろうとする風潮の中でも、コロナ禍だからこそ生まれた目元関連やおうちエステをコンセプトとしたヒット商品を、消滅させるのではなくリニューアルなどで派生的に次に繋げるようなステップを踏んでいけたら」と今後の展望を話した。