「大雪乳酸菌」の整腸作用など確認/ユニアル
「ササにはササの乳酸菌」として提案強化
ユニアル(東京都板橋区)は、国産素材ならではのストーリー性と機能性表示食品制度に対応するエビデンスを兼ね備えた青汁素材「北海道産クマイザサ粉末」の原料供給および製品OEMに注力する。
昨今は、消費者の健康志向の高まりによって青汁市場が好調に推移しているほか、インバウンド復活に向けた商品開発が本格化していることもあり、クマイザサの供給量も好調に推移。海外からの引き合いも増えているという。
機能性表示食品制度では「便秘傾向の方の便の状態(便の臭い)を整え、お通じ(排便回数)を改善することでお腹の調子を整える」とのヘルスクレームで受理実績を持ち、青汁素材では初めて「便の臭い」に言及できる点が差別化ポイントだ。現在は、血糖関連を始めとするWヘルスクレームも視野に、研究体制を強化している。
また、同社では北海道・大雪山系に自生するクマイザサから単離した「大雪乳酸菌」の提案にも注力。「ササにはササの乳酸菌」をコンセプトに、クマイザサ粉末を用いた青汁製品に配合されるケースが増えている。
「大雪乳酸菌」は、クマイザサから単離した乳酸菌のうち、増殖性と免疫誘導活性の高い菌株を選抜した殺菌乳酸菌。ナノ化処理によって分散性を高めているため、腸内のパイエル板まで到達しやすいことが特徴だ。
ヒト試験では、「大雪乳酸菌」を50mg(約250億個)/日、2週間にわたって摂取させたところ、半数の被験者で乳酸菌やビフィズス菌、バクテロイデス菌の増加といった腸内環境の変化【グラフ】が見られたほか、「排便回数」「排便量」「便の色」の改善も報告された。
最近の研究では、マウスを用いた経口試験で「大雪乳酸菌」とガラクトオリゴ糖を併用したところ、腸内における単鎖脂肪酸である酢酸と酪酸の産生量が有意に増加したほか、プロピオン酸の増加傾向が認められた。
また、インビトロの試験では「大雪乳酸菌」とクマイザサ濃縮エキスをミュータンス菌(虫歯菌)に添加したところ、それぞれを単独で添加するよりも高い相乗抗菌効果が認められた。こうしたエビデンスから、歯磨き粉やマウスウォッシュなどのオーラルケア用品にも提案を広げていく考えだ。
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