脱マスクで「肌の抹消血流」表示に注目/林兼産業
林兼産業(山口県下関市、☎083・266・1191)は、肌の「弾力」「うるおい」に加え「抹消血流」の機能性表示が可能な「カツオエラスチン」や、髪質改善のエビデンスを持つ「ヒシエキス」など、多彩な独自美容素材を販売している。
カツオの動脈球を原材料として、製造段階で魚臭の除去ならびに溶解性を高めた粉末素材・カツオエラスチンは、これまでに多数のエビデンスを蓄積し、機能性表示の実績を重ねてきた。
30~50歳の健康な日本人男女をエラスチン摂取群とプラセボ群に分け考察した試験では、8週間のカツオエラスチン摂取で肌の弾力性・水分量が有意に改善。アンケートでは「シワやたるみ」「肌のかさつき」などの体感向上が明らかになり、肌の血流量が有意に改善したことも確認された。
現在、「肌の抹消血流」で機能性表示が可能なのは同素材のみであり、「頬」といった部位にフォーカスした表示をする製品も販売されている。アフターコロナで脱マスク化が進むなか、とくに注目されているヘルスクレームであり、1つの素材で複数の訴求ができる点も顧客から好まれている。
抗糖化素材として知名度の高い「ヒシエキス」は、毛髪に関するエビデンスを蓄積している。
男性ホルモンの一種・テストステロンがジヒドロテストステロンにホルモン変換することで引き起こされるAGA(男性型脱毛症)であるが、その治療においてホルモン変換抑制のため用いられる5αリダクターゼ阻害薬と同様の阻害活性をヒシエキスも持つことがわかっている。また、ヒシエキスは抗糖化活性により、毛包の形成阻害からくる発毛異常を抑制する可能性が示唆される。これらのことから、同社ではヒシエキスの発毛への影響を動物試験において調べた。その結果、ヒシエキス投与による発毛異常の改善および育毛促進、キューティクル改善効果を確認。平均年齢39歳の男女44人を対象としたモニター試験でも、ヒシエキス摂取による「髪の広がり」、「抜け毛」など有意な体感改善が明らかになっている。
今回、ヒシエキスに関して新たに臨床試験が完了し、10月の食品開発展で発表予定だ。(A049ブース/5日(木)にプレゼンテーション)
GLP‐1分泌促進作用を持つ海藻素材「アスコフィランHS」も抗肥満向けに積極的な提案を進めている。