紫菊花「えんめい楽」、美容商材への採用増/ユニアル
ストーリー性と機能性を両立する国産の抗糖化素材
ユニアル(東京都板橋区)は、豊富なエビデンスと国産素材ならではのストーリー性を両立する抗糖化素材として紫菊花「えんめい楽」の原料供給および製品OEMを行っている。
「えんめい楽」は、新潟県や山形県を産地とし、ルテオリン、クロロゲン酸、アントシアニジン類などのポリフェノールを多く含んでいることが特徴。同社では「えんめい楽」の粉末およびエキスの2種類をラインアップしている。
昨今は、アフターコロナを迎えて美容商材のニーズが再び高まる中、新製品の開発や既存製品のリニューアルに「えんめい楽」が採用されるケースが増加。大手ブランドメーカーからの引き合いも増えているという。
同社の原英郎副社長は「為替の影響などで海外原料の価格高騰が続く中、安定した価格で供給できる国産素材に注目を頂いている。特に、多角的な抗糖化作用をはじめとした独自のエビデンスが採用の決め手になるケースが多い」と語っている。
また、海外市場においても「抗糖化」の概念が一般消費者に浸透してきたことから、特に東南アジアでの販売が好調だ。
「えんめい楽」の機能性については、ヒト試験を含む多くのエビデンスを取得してきたが、最近では同志社大学との共同研究でえんめい楽抽出エキスの抗糖化作用に関する新たな作用メカニズムを明らかにし、昨年6月に開催された「第22回抗加齢医学会総会」でその成果を発表した。
本研究では、従前の研究で確認されていたAGEs(終末糖化物質)の生成抑制および分解促進作用に加え、糖化反応中間体の生成抑制作用、糖化たんぱくの架橋形成抑制および架橋構造切断・分解作用、OPHの活性促進作用を示すことも判明。
この結果から、えんめい楽抽出エキスが「分解促進」と「生成抑制」という2つのアプローチでAGEsを抑制することが明らかになった。
今後は機能性表示食品の届出も視野に入れ、抗糖化作用と抗酸化作用を軸に「美容」以外の領域でも「えんめい楽」の可能性を探求していく考え。